みなさん、こんにちは。 今回も投資信託の商品の種類について考察していきたいと思います。主に、運用スタイル、特に、ベンチマークに対する考え方について考察していきます。
運用スタイルとは
運用スタイルと書くと、非常に大きな難しい、ひとによっては耳を塞いでしまうこともあるかもしれません。
ただ、そんなに難しいものではありません。
投資を行う目的が投資スタイルの骨子となる
いま、皆さんがこのブログ記事を読んでいる、ということは投資を行おうとされていると思います。その投資を行おうとした理由を考えてみてください。その投資を行おうとした理由(目的と言い換えてもいいかもしれません)が投資方針の骨子となっていくのです。
具体的には、投資スタイルを決めていくには、目的のほかに「自身の年齢」や「リスクをとれる金額」等の様々な要因を総合的に決めていくこととなりますが、まずは、やはり、この投資を行う目的が最も重要となっています。
筆者も当ブログのトップページで述べていますが、目的は、「老後の豊かな生活を確保すること」です。この目的のために、投資スタイルを考えていきたいと思います。
投資スタイルの代表的な例
投資スタイルの代表的な例として、以下の3つが挙げられます。
ベンチマーク面での投資スタイル(アクティブ運用とパッシブ(インデックス運用)
ポートフォリオ面での投資スタイル(トップダウンとボトムアップ)
銘柄選定面での投資スタイル(グロース型とバリュー型)
今日の記事では、この3つの中で、ベンチマーク面での投資スタイルについて考察していきたいと思います。
ベンチマーク面での投資スタイルとは
そもそも、ベンチマークってなに?
ベンチマークとは、投資信託などが運用の目標としている基準のことです。
たとえば、日本株式に投資する投資信託であれば、TOPIXや日経平均株価などの指数が基準に当たります。この指標のことをのちほど説明しますがインデックスと言います。
指数はその市場や商品の平均値を表すことが多いため、投資信託のベンチマークとして採用されやすいのです。投資信託の目論見書や運用報告書などに、ベンチマークの指定がされているものもあります。
インデックス運用(パッシブ運用)ってなに?
インデックス運用(パッシブ運用)とは、いま説明したTOPIXや日経平均株価などの指標、つまり、インデックスに沿って、インデックスと同じ成果を出すことを目的に運用していく運用方法のことです。つまり、市場平均並みの運用成績を目標とする運用手法のことを主に言います。
株や債券などのインデックス(指数)と同じ値動きを目指して、機械的に運用することから、運用にかかるコストを低く抑えることができます。また、値動きも同じ指標にそうことから理解もしやすく初心者にはお勧めの運用方法といえるでしょう。
また、最近では、TOPIXや日経平均株価などの市場平均を指標(インデックス)とせずに、米国株のS&P500種株価指数などに連動するタイプが設定されています。市場ごとの指数だけではなく、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスと同じ値動きを目指す投信など、全世界株式の指数(インデックス)に合わせた商品も開発されており、選択の幅が広がっています。
インデックス運用(パッシブ運用)のメリット
インデックス運用のメリットは次の通りです。
〇値動きがわかりやすいこと
〇ファンドマネージャーの手がかからないため、コストが安いこと
インデックス運用(パッシブ運用)のデメリット
逆に、インデックス運用(パッシブ運用)のデメリットは次の通りです。
〇下がると予測される場合でも、投資していなければならない
〇リスクが分散される分、リターンも小さくなる
アクティブ運用ってなに?
一方、アクティブ運用とは、ベンチマークや市場平均を上回るリターン(運用成績)を上げることを目標とした運用スタイルです。
当然、ベンチマークや市場平均を上回るために、誰かが操作しなければなりません。ここで、その操作を行うのが、「投資信託とは」で説明した通り、投資のプロ(ファンドマネージャーとなります。)となります。
↓投資信託とは何ぞや、については以下の記事を参考にしてください。
takewoinvestment.hatenablog.com
ベンチマークよりも大きなリターンを得るために、この投資のプロが投資信託の資産をどの商品の投資するかを決めていきます。当然、投資のプロもインデックス投資に比べて商品選定に時間がかかることから、コストも高くなっていきます。
では、アクティブ運用のメリット、デメリットについてみていきましょう。
アクティブ運用のメリット
アクティブ運用のメリットは次の通りです。
〇インデックスより高いリターンが期待できる
〇運用の自由度がある
アクティブ運用のデメリット
アクティブ運用のデメリットは次の通りです。
〇コストが高い
〇インデックスに負けることもある
まとめ
さて、ベンチマーク面での投資スタイルであるインデックス運用とアクティブ運用についてみてきました。
このインデックス投資とアクティブ運用については、まだまだ述べることが多いので、次の記事で、どちらを選ぶべきかについて考察していきたいと思います。